経営と運営の基本

仕込みを店で行うか外注するか セントラルキッチン活用の考え方

公開

発信元 ぶたもんFC加盟募集サイト
運営 株式会社footコーポレーション

仕込みの外注を考えるときは 食材の購入単価と一緒に 店内で残る仕事を比べます
セントラルキッチンで加工された商品を使っても 受け取り 保管 最終調理 提供 清掃までなくなるわけではありません
どの工程を外へ出すと予定する人数で店を回せるかが判断の軸です

仕込み時間が減ることと 毎月の人件費が減ることも別です
店主が行っていた作業を外へ出すなら まず変わるのは店主の時間の使い方です
空いた時間を何に使うかと 支払額が実際にどう変わるかを分けて計画します

この記事では店内加工と加工済み納品を工程ごとに比較します
数値は判断方法を示す仮の条件であり ぶたもんの仕入価格や作業時間ではありません
FCで使える商品や変更できる範囲は 契約と本部の案内を確認してください

セントラルキッチンに任せる工程を特定する

セントラルキッチンを利用すると聞いても どこまで加工されるかは商品によって違います
材料の下処理までなのか さらに次の工程まで進んでいるのかを確認します
加工済みという言葉だけで厨房の仕事を減らして計算しないようにします

現在の作業や開業後に想定する作業を 納品から提供まで順に書きます
その横に外注後の工程を置き 同じまま残る仕事と変わる仕事を照合します
準備が外へ移っても 店で新たに必要になる受入や保管の仕事がないかを見ます

串物であれば 仕入れる商品の規格と状態を起点にします
以前の店で行っていた下処理をすべて列挙するだけでは 新しい商品で本当に必要な工程が分かりません
供給品の手順と 目指す提供状態を確認してから比較表を作ります

今は店主だけができる作業があるなら その欄へ印を付けます
量が多い工程と 担当できる人が限られる工程は同じではありません
開店前に店主へ集中する仕事が外へ移ると ほかの準備を始められる場合があります

表は横にスクロールできます

店内加工と加工済み納品の比較に使う欄
比較項目 店内加工で記録 外注案で確認
工程 店で実施する作業 供給元で終わる範囲と残る作業
時間 担当者が使う時間 受取と保管も含めた時間
技能 実施できる担当者 新たに学ぶ商品取扱い
購入費 材料代と使用量 商品の規格と価格
配送 現在の納品条件 締切と配送費と受取日時
保管 容器と必要場所 包装状態と指定条件
責任の範囲 店内の担当者 供給元と店舗の担当範囲

計るのは作業にかかる人数と時間

仕込みが一時間で終わるという情報だけでは 比較が足りません
一人で一時間なのか 二人で一時間なのかを分けて記録します
人が作業に関わった時間を合計すると 人員計画と対応させやすくなります

機器が動いている時間と 人が付き続ける時間も区別します
機器に任せて別の仕事をできる時間まで 一律に削減できる労働時間へ入れると効果を大きく見積もります
その間に実際は何をしていたかを記録します

作業の準備と片付けを計測範囲に含めます
材料を作業台へ出してからの時間だけを比べると 器具の準備や使用後の清掃が抜けます
外注後も同じ範囲で計り 比較条件をそろえます

慣れた人と初めての人の数値は混ぜないようにします
外注品も扱い方を覚える時間が必要な場合があります
最初の練習にかかった時間と 通常運営を想定した時間をそれぞれ残します

同じ量を提供する条件で購入費を比べる

材料の一袋と加工済みの一袋が同じ価格でも 提供できる量が同じとは限りません
比較する商品の規格と 店で使う量をそろえます
原材料の重量だけでなく 実際に提供する単位へ対応させます

店内加工側には 準備の途中で使えない部分や廃棄する分がないかを確認します
外注側にも 余った商品を持つ条件や使える期限の管理があります
加工済みならロスが出ないという仮定は置かないようにします

価格表の税の表示をそろえます
配送費や包装に関する費用が別に発生するなら 別欄で足せるようにします
何を含んだ価格かが曖昧な状態では 差額を確定しません

見積の単価と 開業後の実際の平均購入単価がずれる条件も聞きます
発注量や配送回数によって費用が変わる場合は 予定する注文の仕方を伝えます
大きな注文だけに適用される条件を 小さな店の毎月の前提にしないためです

月30人時が減る仮定をお金に置き換える

計算方法を確かめるため 月30人時の作業が減り 加工済み商品の購入で月4万円の費用が増えると仮定します
ここでは説明用の人時単価を1500円と置きます
実際の賃金や最低賃金を示す数値ではありません

30人時に1500円を掛けると4万5000円です
この時間に対応する費用をすべて減らせる仮定なら 4万5000円から追加購入費4万円を引いた5000円が比較上の差になります
配送等の追加費用がない条件での単純な計算です

ところが店主が同じ時間店にいて 給与や外注費の支払額が変わらないなら 4万5000円の現金は浮きません
仕入れの支払いだけ月4万円増える可能性があります
作業時間の価値と支出の減少を同じ数字として扱わないようにします

従業員の時間が減る場合も シフトが実際にどう変わるかを確認します
短くなった仕込みの後に別の準備を任せるなら 労働時間自体は変わりません
雇用条件や必要な配置を無視して 購入費の増加を相殺できると判断しないでください

この検討例では 費用の表に購入費の増加をそのまま書き 時間の表に月30人時と書きます
その後に実際に減る支払額があるかを確認します
二つの表を分けると 削減できない人件費を利益として計上せずに済みます

空いた時間の行き先まで計画する

外注によって時間ができても 次に行う仕事を決めなければ 営業上の変化が見えません
仕入れの確認 新人への説明 開店前の点検など 必要なのに後回しになっている作業を挙げます
どの時間帯に移せるかまで考えます

開店直前の忙しさを減らしたいなら 一日全体の時間だけでは不足です
午前中に空く時間と 開店直前に空く時間では使い方が変わります
外注する工程が 店の準備を止めている時間帯に重なるかを確認します

店主の休息を確保する目的も 比較表へ明記して構いません
その場合は削減人件費と呼ばず 予定していた拘束や作業をどう減らすかを記録します
休める時間が生まれたはずなのに別の仕事を入れ続ける計画にならないようにします

営業時間を延ばすために使う場合は 追加の売上を自動で置きません
客数の見込みと 人員や光熱費等の支出を別途確認します
仕込みが減ることだけを根拠に 営業拡大の採算が合うとは判断できません

厨房の場所と設備が本当に減るかを確認する

店内加工が減れば作業台を小さくできるように見えますが 残る仕事を全部置いてから判断します
盛付や受入確認に同じ台を使っていた場合は 台そのものをなくせない可能性があります
一つの工程だけで設備を外さないようにします

加工済み商品が包装された状態で届くと 保管に必要な形や空間が変わることがあります
材料の重量が少なくなっても 箱の置き場が増える案も考えられます
通常の納品状態を確かめて 冷蔵設備と動線を照合します

設備を新しく買わずに済む場合は 初期投資の表へ反映します
今ある設備を使い続ける場合は 外注したから設備費が毎月減るとは書きません
すでに支払った費用と これから避けられる支出を分けて比べます

厨房が空いたとしても 借りている面積や家賃がそのままなら家賃は変わりません
保管や作業の余裕ができる効果として記録します
支出の減少と 現場の使いやすさを分けるほど 比較の理由が明確になります

受け取った後の衛生管理は店舗に残る

供給元で衛生管理をしていても 店舗側の受入 保管 調理 提供の管理は必要です
加工が済んでいるという理由で 商品の状態や表示の確認を省けるわけではありません
どの状態で引き渡されるのかを資料で確認します

厚生労働省の小規模事業者向け衛生管理の案内では 計画と手順の周知 実施記録と振り返りの流れが示されています
外注後に残る店舗の工程も その流れへ組み込みます

受け取った商品の扱いを判断できない場合は 供給元や本部へ確認します
使用期限や保管条件を 別の商品で得た経験から決めないようにします
新しい商品へ切り替えた際は 記録や手順の変更が必要かも見直します

異常や行き違いが起きたときの連絡先と担当範囲を決めます
納品時から状態が違ったのか 店での保管後に起きたのかを振り返れるように記録を残します
責任を分ける目的は相手へ押し付けるためではなく 対応を止めないためです

品質の比較は予定する提供手順で行う

試食は 外注する前後の提供条件をそろえて行います
片方だけ詳しい人が最適な状態に仕上げると 通常営業で再現できるかが分かりません
店で担当する人が 指定された手順で扱えるかを確認します

味だけでなく 一本の規格や盛付の状態がそろうかを記録します
一度だけうまくできた結果で終えず 担当者が変わったときに迷った工程を探します
本部の基準がある場合は 自分の好みとは別に基準への適合を確認します

外注で技術が一切不要になるという見方は避けます
残る調理や提供の手順を理解し 異常を見つける力は店側に必要です
研修で学ぶ項目を 工程表の残る仕事へ対応させます

店内加工で守りたい価値がある場合は どの工程がその価値を生むかを具体的にします
全部店内で行うことを目的にせず 商品の基準と運営の両方から範囲を比べます
FCでは認められる加工範囲を本部へ先に確認します

供給が止まった日の営業も想定する

外へ任せる工程が増えると 納品が予定どおり届かないときの影響も変わります
店内で作れるつもりでも 材料 器具 人員 手順がそろっていなければ代替できません
不足したときに何を休止するかを含めて決めます

代替商品を認める場合は どの承認と情報確認が必要かを聞きます
似た商品だから同じ手順で提供できるとは限りません
規格や取扱条件を確認しないまま 当日だけの置換をする運用にしないようにします

供給元の休業日と発注締切を 店舗の営業カレンダーへ入れます
仕込みの手間が減っても 発注や受取の管理は残ります
外注によって増える管理作業まで記録すると 人員計画とのずれが見つかります

指定仕入れのあるFCでは 独断で別商品へ切り替えないようにします
公正取引委員会のフランチャイズに関する案内も参考に 供給条件や本部支援の範囲を事前に確認します
具体的な権利義務は個別の書面で判断してください

小さな店の仮想ケースで時間帯の違いを比べる

ここでは開業準備中の小さな居酒屋を仮定します
店主は開店前に複数の仕込みを行い スタッフが来てから接客準備を教える予定です
仕込みが遅れると教える時間も遅れ 開店前の確認が最後に集中する計画になっています

この店で比べる外注案は二つです
A案は店主が午前中に行う工程を減らします
B案は開店直前まで残る工程を減らします
一日に減る時間が同じでも どちらが今の準備の遅れを解消するかは 工程のつながりを見ないと決まりません

A案で空く時間をスタッフの到着前へ集めても その人への説明を前倒しできるとは限りません
ただし発注確認や記録等を先に終えることで 到着後の店主の仕事を軽くできるかもしれません
移せる仕事と時間を具体的に書いて検討します

B案なら開店前の負担を減らせる可能性がありますが 商品の受取が同じ時間帯に入るなら別の仕事が増えます
受入確認と保管を誰が担当するかまで置きます
仕込みだけの時間表から 営業準備全体の時間表へ広げて判断します

この例の結論を いつでもB案が良いという一般論にはしません
店主が不在になる時間や納品条件が違えば 判断も変わります
減らしたいのが総作業時間なのか 開店前の集中なのかを先に決めると 比較がぶれにくくなります

外注前後の担当を引き継げる形へ書く

工程を減らした後も 以前の分担表をそのまま使うと 担当のない仕事が生まれることがあります
新しい商品を受け取る人と 使用できる状態を確認する人が別なら 受取後の置き場所と引継ぎを決めます
詳しい店主が毎回気付くことを前提にしないようにします

研修では正しい手順に加えて 判断に迷うときの連絡先を教えます
規格がいつもと違う 表示が確認できない 作業手順が分からないといった状況を想定します
その場で自己流の処理を足すのではなく 確認できる流れを作ります

外注した工程を店内で再開する必要が出ても 昔できた人がいるから対応できるとは限りません
必要な場所や道具を外した後なら 条件が変わっています
臨時の店内加工を行うかどうかも 本部の承認と安全な手順を含めて確認します

作業手順の版と適用日を残しておくと 新旧商品の切替時に役立ちます
商品名が似ていても 扱いが変わった箇所は担当者へ説明します
旧商品の在庫が残っている期間には 表示と使用する手順を対応させて管理します

費用がまだ確定しないときの比較の進め方

初回の相談では 購入単価だけ分かり 配送回数や保管の条件が未確定ということがあります
分からない費用をゼロで埋めると 外注案が安く見えてしまいます
未確定の欄には確認先と回答予定を入れ 比較を保留している理由を残します

時間の短縮幅も一つの数値へ早く絞らないようにします
少量の試作から月全体を見積もったなら 通常営業で量が増えたときの扱いを追加で確認します
数量が増えるほど一人ではできない作業がないかを見ます

価格上昇や配送条件の変更があったときには 購入費だけを更新して終えません
まとめて頼む頻度を変えると 在庫と受取の仕事も変わる場合があります
工程と費用を同じ版の条件で比較し直します

採用する理由が作業の安定や店主の負担軽減なら その目的に合う確認項目を置きます
必ず何円得をするという形へ無理に変換する必要はありません
資金が足りることを確認したうえで 外注によって実現したい運営を明確にします

開業前の比較表を試作の記録で更新する

最初の比較は見積と説明をもとにした仮の計画です
商品を実際に扱える機会があれば 予定していた作業と違った箇所を記録します
予想より速かったことだけでなく 追加で必要だった器具や確認も書きます

表は横にスクロールできます

試作後に更新する記録
記録する欄 残す内容
使用商品 商品名と規格と納品状態
実施条件 数量と担当者と使用機器
計測範囲 準備から清掃までのどこを測ったか
残った作業 外注後も店で行った工程
追加の負担 保管 発注 受入等の変更
再確認する点 本部や供給元への質問と回答

比較の結果は 採用 保留 店内継続に分けます
採用する工程には運営上の理由を付け 保留する工程には足りない情報を添えます
すべての工程を一度に外へ移す前提にしなくても 判断表は作れます

外注案を資金計画へ入れるときは 増える購入費と減る支出を別々に反映します
日本政策金融公庫の飲食店向け創業の手引を参考に 売上や経費の見込みへ根拠を付けます
まだ確定していない費用は見積段階と明示します

選ぶべき範囲は 店内加工が多いか少ないかだけでは決まりません
必要な商品を基準どおり提供でき 予定した人員と資金で続けられるかを見ます
どの工程を任せると何が変わるのかを 一枚の比較表で説明できる状態にしてください

確認に使った資料

資料確認日 2026年9月16日
制度や手続は変更される場合があります 具体的な出店計画は管轄の窓口と加盟本部に確認してください

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