資金とFCの選び方

小さな居酒屋の損益分岐点 いくら売れば店を続けられるか

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発信元 ぶたもんFC加盟募集サイト
運営 株式会社footコーポレーション

居酒屋の損益分岐点は 売上から変動費を引いた残りで固定費をちょうどまかなえる売上高です 月商の目標を感覚で決める前に 家賃や人件費などの条件から計算すると その店が必要とする営業規模を確かめられます

ただし損益分岐点を超えれば すべての支払いと店主の生活が成り立つとは限りません 借入の元金返済や個人の生活費など 利益の計算と違う動きをするお金があるためです この記事では簡略化した計算例と 現場へ戻して確かめる手順を整理します

固定費と変動費を営業の実態に合わせる

固定費は 売上の増減に対して短期的には大きく変わらない費用です 家賃や毎月のシステム利用料などが代表例です 変動費は 売上や販売量に応じて動く費用です 食材の使用分や売上に応じる決済手数料などを考えます

人件費や水道光熱費は 必ず片方へ全部入るとは限りません 営業を維持する基本の配置と 忙しい日に増やす配置では動き方が違います 基本料金と使用量に応じた料金がある契約もあります 自店の計画に合わせて分け 方針を表へ残します

簡単に計算するために一部を固定費としてまとめる場合も その前提を明示します 細かく分けすぎて更新できない表より 何を含めたかが分かる表が使えます ただし売上が増えるほど人員や設備の追加が必要になる条件を 無視しないことが大切です

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費用 考え方の例 確認する条件
家賃 基本的な固定費として置く 共益費等を含む範囲
食材 使用量に応じる部分を見る 在庫や廃棄の扱い
人件費 基本配置と追加配置を分ける 実際の労働時間と負担
決済手数料 決済売上に応じる部分を見る 固定利用料の有無
ロイヤリティ 固定額か歩合かで分ける 算定対象と別途費用

個別費用の会計処理と 管理上の固定費や変動費の分類は同じ話ではありません 税務上の処理は専門家へ確認し 経営管理の表では売上が変わったときにどう動くかを考えます 分類の名前だけで費用を決めつけないようにします

限界利益は固定費をまかなうために残る額

売上から変動費を引いた額を限界利益と呼びます 限界利益率は 売上に対してその残りが占める割合です 食材原価率だけを引けばよいとは限らず 売上と一緒に増える費用をどこまで含めたかが計算へ影響します

たとえば食材以外に売上歩合の費用があるなら その負担を含めて検討します 固定のシステム費を変動費へ入れ 売上の低い月ほど比率が高いという扱いにすると 計算の意味が曖昧になります まず金額の動き方を揃えます

以下の数値はすべて架空の計算例です 業界標準の利益率でも ぶたもんの実績でもありません 仮に売上に対する変動費率を三十五パーセントとすると 限界利益率は一から〇・三五を引いた〇・六五です

売上が増えた分のすべてが利益になるわけではありません この仮定では追加の売上にも変動費が発生し 残りの六十五パーセントが固定費や利益へ回る計算になります 実際には商品構成や配置が変われば 比率も固定費も変わることがあります

損益分岐点を求める計算例

月の固定費を仮に七十八万円 限界利益率を〇・六五と置きます この場合の損益分岐点売上高は 固定費を限界利益率で割った百二十万円です 変動費率と固定費の前提が変われば必要売上も変わります

計算例 七十八万円÷〇・六五=百二十万円です この売上では限界利益が固定費と同じ額になり このモデルに含めた費用を払った後の利益はゼロになります 費用の抜けがあれば 実際の分岐点を低く見積もることになります

同じ前提で売上が百六十万円なら 限界利益は売上に〇・六五を掛けた額です そこから七十八万円を引くと 二十六万円が残る計算です ただしこれはこの簡略モデル上の利益であり 税金や返済後の手残りを示す数字ではありません

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計算例の前提 仮の数値 自店で置き換える根拠
月の固定費 七十八万円 契約と配置計画
変動費率 三十五パーセント 商品構成と変動する支出
限界利益率 六十五パーセント 一から変動費率を引く
損益分岐点売上 百二十万円 固定費を限界利益率で割る

税を含む売上と含まない費用を不用意に混ぜないことも必要です この例は管理上の比較条件を揃えた税抜の簡略モデルとして扱います 実際の消費税の扱いや免税などの判断は別に確認し 税務の結論をこの式だけで出さないようにします

計算の端数は判断する単位に合わせます 必要客数が端数になった場合は その人数を実際に受け入れられる単位へ考え直します ただし表を見やすくする丸めと 予測そのものの変更は分けます 元の計算を残しておけば 固定費や客単価を変えた際に結果を追えます 切りのよい月商へ丸めたときは それが分岐点の計算結果なのか 営業目標なのかを見出しで区別し 相談相手にも伝えます

必要売上を一日と一組へ戻す

月の必要売上が分かったら 営業日で割って一日あたりへ直します 計算例の百二十万円を仮に二十四日で売るなら 一日あたり五万円です さらに客単価を仮に二千五百円と置くと 一日二十人が必要になります

この二十人は平均なので 毎日二十人来ればよいという予測ではありません 平日と週末の差があるなら 曜日別に配分します 一日あたりの数字が簡単に見えても 客席や厨房が忙しい時間だけに注文が集中することがあります

客単価も希望額を置くだけでは不十分です 想定する商品と注文数から組み立て お客様がその内容を注文する根拠を確認します 客単価を高くするために品数を増やすと 仕込みや提供への負担が増える場合もあります

必要な客数を収容できるかは席数だけで判断しません 滞在時間 空席の組合せ 焼き場の処理量 会計までの流れを見ます 詳しくは串焼きの提供能力の確認と合わせて検討します 数字上の席回転をそのまま実現可能な能力とみなさないようにします

店主の収入を含む目標を別に置く

個人事業で店主自身が働く場合 自分の労働への対価が従業員給与と同じ形で費用へ入っていないことがあります 帳簿の利益が出ていても 生活に必要な資金と働く時間を考えると続けにくい状態があり得ます

法人の役員報酬や個人事業主の引出しは扱いが異なるため 会計上の処理を混同しません 管理上は 店からどの程度の資金を確保したいかを明確にし その前提に対応する利益や資金の目標を作ります

計算例として モデル上の目標利益を仮に十九万五千円追加するなら 固定費七十八万円と合わせた九十七万五千円を 限界利益率〇・六五で割ります 必要売上は百五十万円です これは手取り所得を保証する計算ではありません

目標利益を決める場合は 税金 返済 設備更新などとの関係も確認します 同じ金額を固定費と目標利益の両方へ入れると 二重に必要売上を増やすことになります 自分の表に何が含まれているかを明確にします

原価や費用が変わると必要売上はどう動くか

売上が同じでも食材価格や商品構成が変われば 限界利益率が変わります 計算例の固定費七十八万円は同じまま 変動費率を四十パーセントと仮定すると 損益分岐点は百三十万円になります 原価の変化を売上目標へ反映する必要があります

固定費の変化も確認します 限界利益率を〇・六五のまま 固定費を仮に九十一万円へ増やすと 分岐点は百四十万円になります 追加の人員や設備で売上を増やす計画なら 増える費用と増やせる能力を同時に見ます

家賃の高い物件を選ぶ場合も 同じ計算が使えます 立地が良いから売れるはずという印象だけでなく 増えた固定費に対してどれだけ売上が必要かを出します その客数を見込む根拠があるかを現地調査へ戻して確認します

食材原価を下げるときは 品質や安全を犠牲にしない範囲で考えます 量の標準化 発注単位 廃棄 仕込みのやり直しなどの改善余地を見ます 仕入れ単価だけを下げても ロスや作業時間が増えれば全体の負担が減るとは限りません

メニューごとの利益と店全体の利益を分ける

原価率が低い商品が多く売れれば 店全体に残る額が増える場合があります ただし商品単体の率だけで選ぶと 調理時間や売れる数を見落とします 少額で率が良い商品より 一品あたりの残る額が大きい商品が役立つ場面もあります

串物とドリンク サイドメニューでは 仕込みと提供の負担が違います 商品ごとの売上から材料等の直接的な費用を引いた額を見つつ どの工程を使うかも確認します 焼き場に注文が集中するなら 客数を増やすだけでは販売できない場合があります

メニューの見直しでは 売上構成が変わった後の変動費率を再計算します 古い構成の原価率を使い続けると 新しいメニューの採算を正しく見られません 日々の仕入れ記録と商品別の注文記録をつなげることが必要です

損益分岐点の式だけでは見えないもの

この式は固定費と変動費率を一定とする簡略化を含みます 売上が増えると人を追加する 営業時間を延ばす 設備を増やすといった段差があれば その段階ごとに計算を作り直します どこまで同じ前提で営業できるかを確認します

開業直後の費用も 通常営業と分けます 研修や試作 一時的な応援費用などを全部通常月へ載せると 継続時の採算が見えにくくなります 逆に開店後も続く費用を準備費として外すと 分岐点を低く見積もります

また在庫や入金のタイミングは この式だけでは分かりません 利益が出る売上へ届いていても 仕入れの先払いと決済の後日入金が重なると手元資金が不足します 運転資金の資金繰り表を別に作り 支払いを確認します

国税庁の記帳と帳簿等の保存の案内は 日々の取引を記録する基本の確認先です 管理上の分析をするためにも 元の売上や仕入れを確認できる記録が必要です 利益率の目安だけを集めても 自店の費用の抜けは見つかりません

値下げをする前に必要な販売量を確認する

値下げを検討するときは 来店が増えるかという期待だけでなく 一人あたりに残る額がどう変わるかを確認します 同じ仕入れと提供を行い販売価格だけを下げれば 通常は一件あたりの残る額が減ります その差を埋めるために必要な客数を 客席と厨房で受けられるかを見ます

値下げ後に客数が増えても 人員を追加しなければ回らないなら 固定費の前提も変わります 販売量だけを増やす計算では 足りない費用が出ます 価格変更の前後で メニュー構成 提供時間 追加配置を並べると 変更の条件を具体的にできます

セット商品を作る場合も 単品を合計した価格との比較だけで決めません セットにより注文が揃って作業しやすくなるのか 特定の工程へ集中するのかを確認します 材料費の計算と 現場で実行する時間の両方を見ます 値引きを止めた後も買われる内容かという検討も別に必要です

価格を上げる場合には その価格で注文される量が維持されるかは未確定です 売価だけを上げて客数を同じにした表は 一つの仮定にすぎません 提供する価値 商品構成 周辺の利用状況を確認し 価格変更後の実績で更新できる計画にします

人を増やす判断は費用と改善する工程を組にする

追加採用を検討するときは 人を増やせば売上も増えるという一般論で進めません 会計が詰まるのか 焼き場が止まるのか 配膳が遅いのかを確認します 新しい人がその工程を担当できるまでの研修と時間も必要です

追加配置によって店主が発注や管理へ回れるなら その効果も検討します ただし店主の時間が空いたことを 直ちに売上の増加額へ置き換えることはできません 何の仕事を改善し どの数字や状態で成果を確かめるかを決めます

逆に人を減らして固定費を下げる場合は 提供能力や休憩 営業前後の作業への影響を見ます 計算上の分岐点が下がっても 必要な客数を受けられなくなれば成立しません 安全と適切な労務管理を維持できる配置で計算することが前提です

人員の変更は一人増やすか減らすかだけではありません 時間帯の重なりを変える 仕込みの順を見直す 発注や記録の二重作業を減らすなどの選択もあります 固定費を変える前に いまの人員でどこに時間を使っているかを確認します

複数の営業パターンを同じ表で比べる

小さな店では 営業日を増やす案と営業時間を伸ばす案を比較することがあります どちらも売上が増える可能性はありますが 仕込み 人件費 光熱費 店主の負担が違います 既存の固定費を薄められるという面だけで判断しないようにします

定休日を減らす案なら 新たな曜日に見込める客数を別に置きます 既存の週末と同じ売上が出る前提にはしません 延長営業なら 追加する時間に実際の需要があるかを確認し 通常の時間帯の客が移るだけではないかも考えます

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変更案 費用側で確認 営業側で確認
営業日を増やす 配置 仕込み 休養の確保 追加曜日の客数根拠
営業時間を延ばす 追加勤務と設備稼働 追加時間の注文需要
メニューを増やす 在庫と調理の負担 追加売上か置換えか
席を増やす 工事と追加配置 厨房で提供できる量

比較表はどの案が正しいかを自動的に決めるものではありません 何を確かめれば選べるかを明らかにする道具です 需要が不明なら現地や既存営業の記録へ戻り 設備が不明なら施工や機器の担当へ確認します 不明点を希望の数字で埋めないことが重要です

開業後は固定費の実績と商品構成を更新する

開業前の計算には見積りと仮定が含まれます 開業後は実際の請求と勤務時間へ置き換え 商品の売れ方も反映します ただし毎月の変動をすべて恒久的な変化とみなさず 一時的な修理や特別な営業を区別します

原価率が上がったときは 仕入れ価格の上昇 在庫の増加 廃棄 商品構成の変化を分けて調べます 原因が違えば対策も異なります 価格を上げれば解決するという結論を急がず まず元の記録へ戻れる状態を作ります

必要売上を達成した月も 検証を止めません 店主の長時間労働や設備の無理な稼働で達成した数字なら 続ける条件を確認します 逆に目標へ届かなかった月も 季節や営業日数を揃えて見ます 数字の達成だけでなく 再現できる運営であるかを確かめます

損益分岐点は店の良し悪しを決める点数ではありません 条件を変えたときに必要な売上がどう動くかを考えるための道具です 物件を契約する前 メニューを増やす前 採用する前に使えば 支出を決めた後で売上目標を引き上げるだけの計画を避けやすくなります

開業前に使う採算確認の手順

  1. 月に発生する費用を項目別に集める
  2. 売上とともに動く費用と固定で残る費用を分ける
  3. 変動費率の根拠となるメニュー構成を作る
  4. 損益分岐点と目標利益を含む必要売上を分けて出す
  5. 必要売上を曜日別の客数と注文へ戻す
  6. 客席と厨房と人員で実行できるかを確かめる
  7. 資金繰り表で返済と支払日を確認する

必要売上が高すぎると分かったら 客単価を希望額へ上げて表を合わせるのではなく 物件 商品構成 配置 営業方法を見直します 売れる根拠と実行できる能力が揃った計画へ近づけることが 損益分岐点を計算する意味です

確認に使った資料

資料確認日 2026年9月16日
制度や手続は変更される場合があります 具体的な出店計画は管轄の窓口と加盟本部に確認してください

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